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Premiere Pro で音声をキレイにする方法

最近、室内でYouTubeを撮影する機会が増えているのですが、そこで気になるのが音声の反響です。

そこでこの記事では、室内撮影における音声エフェクトの最適解について紹介します。

リバーブ除去

リバーブ除去のエフェクトは強すぎると機械音っぽくなってしまうので注意が必要ですが、40% ~ 50% くらいで掛けると、反響音がかなり低減されます。

また音声が少し歪んでしまった場合でも、「ハイパス」や「ローパス」などプリセットを切り替えることによって歪みがマシになることもあります。

おそらく声質によって最適な設定が変わってくるかと思いますが、まずは 40% ~ 50% あたりで試してみてください。

クロマノイズ除去

クロマノイズ除去は、ホワイトノイズなどの「ザー」という音を消すことができるエフェクトです。

クロマノイズ除去は非常に強力で、これさえあれば安価なマイクを使用したとしてもある程度聞けるくらいにはなります。

クロマノイズ除去についても、エフェクトが強すぎると音声が歪んでしまうため、50%くらいがちょうどよいかと思います。

編集画面上のオーディオメータを参考に、エフェクトの強さを調整すると良いです。

パラメトリック・イコライザー

パラメトリック・イコライザーは、周波数別にゲインを調整できるエフェクトです。

他のエフェクトと同様にいくつかプリセットが用意されています。ボーカル強調などいくつか試してみましたが、どれもしっくり来なかったので「カスタム設定」としました。

カスタム設定では、低周波と高周波をバッサリカットしたことで、声が強調されるようになりました。

DeEsser

DeEsserは、歯擦音を除去するためのエフェクトです。

歯擦音とは「サ」「シ」「ス」「セ」「ソ」などを発音したときに、瞬間に強い息が出ることによって生じる不快な音のことです。

DeEsserはデフォルト設定でもある程度効果はありますが、ここでもカスタム設定としました。

このエフェクトの効果は、今回の検証においては気持ち改善するというくらいです。

ダイナミック(コンプレッサー+リミッター)

ダイナミックのエフェクトには、いくつかの機能が搭載されていますが、今回はこのうちの「コンプレッサー」と「リミッター」を使用します。

コンプレッサーは、一定の音量以上の音声に圧縮をかけて、全体としてボリュームを調整するためのエフェクトになります。

またリミッターは、音割れしないように一定上の音量に対して強制的にクリップするためのエフェクトです。

それぞれのエフェクトを適用することで、音割れすること無く、かつ音量も安定して聞き取れるようになります。

 

ここで紹介した5つのエフェクトを順に掛けておけば、室内撮影において一定以上の品質に仕上がるはずです。