先日、キンドルのペーパーバック出版をはじめて利用しましたが、そのときに利用した便利なサイトを紹介します。
表紙レイアウト
ペーパーバック出版では、表紙・裏表紙・背表紙が一体となったデータをPDFで作成する必要があります。
この一体データは、書籍の「サイズ」と「ページ数」によってレイアウトが変わってしまうため、ツール無しで作成するのはかなり難易度が高いです。
そこで表紙制作にあたっては、「KDP 表紙計算ツール」というサイトで予めレイアウトデータを作成し、それをガイドとして使用することをおすすめします。
このサイトでは、本の情報を入力すると自動で製本時の寸法が表示されます。
このレイアウトデータをテンプレートとしてダウンロードし、ガイドとして利用することで表紙・裏表紙・背表紙の一体データをミス無くデザインできるようになります。
またデータの書き出しについては、解像度が高い状態を保つために「高品質印刷」としておくと良いです。
販売価格
販売価格の計算は、「印刷コストおよびロイヤリティ計算ツール」で検討できます。
ペーパーバック出版には、以下の式で計算される印刷コストが掛かります。
印刷コスト = 固定コスト + (ページ数 * 1 ページあたりの単価)
なおページ単価については、紙の種類やカラーの有無によって変わります。
そして、この印刷コストに Amazon側の手数料(0.6で割った値)がペーパーバック出版の「最低希望小売価格」となります。
最低希望小売価格 = 印刷コスト / 0.6
この最低希望小売価格に対して著者のロイヤリティを加えますが、ロイヤリティに対しても Amazonの手数料が掛かります。
希望小売価格 = 最低希望小売価格 + ロイヤリティ / 0.6
ロイヤリティに対して手数料を取られるのはイマイチ納得できませんが、プラットフォームを使う側の宿命として受け入れるしかありません。
ということで、上図においては「最低希望小売価格」と「希望小売価格」の差分 375円のうち、225円がロイヤリティにあたり、残りの150円が Amazonの手数料ということになります。
ペーパーバック出版は、電子書籍と比較するとまだまだ情報が少ないので、誰かの参考になれば幸いです。