ブログやYouTubeなどで発信を行っていると必ず直面するのが、誰がこの情報を必要としているかということです。
ペルソナ設定
マーケティングの分野では、商品やサービスの架空の典型的ユーザー像をペルソナ(仮想顧客)として設定し、ニーズを掘り起こす作業を行います。
商品開発において重要なことは間違い有りませんが、情報発信においてもペルソナ設定は非常に重要です。
なぜなら、最終的に同じ結論に至るとしても読者や視聴者に前提となる知識があるかどうかで説明の細かさや表現方法を変える必要があるためです。
例えばこの記事もそうですが、マーケティングの知識が全くない方に対して、いきなりペルソナが大事なんだと伝えたとしても意味はほとんど通じません。一方で、すでにマーケティングの基礎を学んだことがある方には、ペルソナとは・・・と説明しても知っていることばかりでつまらなく感じてしまうでしょう。
つまり情報を伝える相手のことを最大限イメージ化して、その対象(ペルソナ)が有益と感じる情報のみを取捨選択して伝えることが大切になります。
ペルソナ設定の罠
ペルソナ設定は顧客満足を高めるためには非常に重要ですが、実はペルソナ設定だけでは情報の最大化することはできません。
これは特にYouTubeで顕著ですが、どれだけ素晴らしい情報を提供していたとしても想定する顧客の目に届かなければ情報を発信していないことと同じになります。
YouTubeにおいては、視聴者がおすすめされた動画を受動的に回遊していくため、アルゴリズムに有益な動画と認められなければ関連動画に表示してもらえず、視聴者の目に留まることはありません。
つまり、YouTubeではアルゴリズムに気に入ってもらえるかが、ペルソナ設定よりも重要になるということです。
そしてペルソナ設定の罠と呼ぶ理由はここにあって、ターゲットを絞りすぎると特定のユーザーにしかクリックされないためクリック率が低下し、それが引いてはYouTubeのアルゴリズムの評価の低下につながってしまいます。
このようなサイクルに入ると、どれだけ動画を投稿してもなかなか視聴回数が伸びることはありません。
そのため、ペルソナ設定を行って単純に有益な情報を発信するだけではダメで、メディアの特徴に合わせて情報を取捨選択する必要があるというのが実際のところです。
情報発信の世界は難しいです。